「よ」
 その声が聞こえてきた方にある窓を見ると、いつかのようにあの美しい人がおりました。
 私は彼を室内に迎え入れるために窓を開けます。すると、彼はあの美しい羽を使って部屋に降り立ち、私の視界は白い羽で覆い尽くされました。
「お久しぶりです」
「おう、元気にしてたか?」
 彼はあれから幾度か私の元を訪れて下さいます。ある時は長い間を開けて、またある時は2,3日のうちに。まるで私の気持ちを分かっているように彼は現れるのです。
「はい、私は元気です。あなた様はお身体の体調を崩されたりなさいませんでしたか?」
「ああ、俺はお前と違って体調壊すことなんてほとんどありえないから」
 問題ないと彼は手を振りました。
 健康に過ごされていたと聞いて、私は嬉しく感じました。でもそれをこの人に言えば、きっと少し不機嫌そうな顔をなさって自分の心配より私自身のことを考えろと言われるのでしょう。

09/03/08 また途中で力尽きた…。 

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