『何かを犠牲にしなくてはこの世界は成り立たない。』

そんなことを言った人がいた
確かに世界は我々に犠牲にえを求めた
しかしそれは我々が引き起こしたものだ
決して"星"が望んだ事ではない

それでも人はそのことに気がつくことなく、
誰かの犠牲を貪り続ける

長い長い時が過ぎ
ようやく人が世界の仕組みに気がつたとき
すべてが手遅れだった
勢いのつきすぎ、大きくなりすぎた流れは
人がどんなに足掻こうとも

終焉の時まで止まることはない


そしてまたひとつ 未来へと続く光が

消えようとしていた



  Novel