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 俺には可愛い妹のような存在の子がいる。
 彼女が俺に好意を持っている事には薄々気づいていた。好意自体向けられるのは大変嬉しい事である。それは断言する。だが、いかんせんその好意が親愛ではなく異性恋愛の方向であるが為、どうしたら良いものか。
 そんな可愛い妹の彼女が何やら最近知り合いからとある男を紹介されたとの情報を友人から入手した。今まで大切に守って来た彼女にあの男の魔の手が忍び寄っていると知った俺は急遽対策を取る。
 とりあえず彼女の住んでいるアパートに行き、一応忠告した。しかし最近の彼女は俺に噛みついてくるので大変聞きわけが悪い。案の定、俺の忠告を聞きもせず後日奴と会ったらしい。昔は素直に俺の言う事何でも信じ切っていたのに。あの可愛げはどこに行ったんだ。
 ほろりと一粒涙が流れた。(実際には流れてないが)
 そんなこんなで周りの協力を得てなんとかあの男と彼女が恋仲になる最悪の事態を阻止する事は出来たのだが、状況はもっと悪い方向へと向かったかもしれない。
 なんと彼女はあの男と友情を芽生えさせていた。
 
 何故だ!?
 
 両方に問いただすが、何故か目を逸らされ頑として口を開こうとしなかった。

 何なんだ、あいつら!!

 と、このようなここ最近の出来事を久しぶりに飲みに誘った友人に愚痴る。俺の話が途切れると、今度は友人が言葉を投げる。
「彼女とあいつは似たような相手を好きになったからお互いの気持ちが分かるんだよ。早くしないと気付いた時には手遅れだ、残念」
 などとわけのわからない事を言われた。
 そう、感じたまま返したら呆れた顔をされたまま「本命に対しては鈍感」というお言葉を頂戴した。
 誰が鈍感だ、誰が。俺は何時だって本命には敏感だ!(言ってて恥ずかしい。だが決して鈍感ではない!…はず)


彼女の恋を止める権利が誰にある






title:確かに恋だった

  /  Novel