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 気づいてしまった時はもう、遅かった。


「なあ、女の子が好きなものって何だと思う?」

 最近私に話しかけてくる彼。
 彼と親しく会話を交わすようになったのはごく最近だが、私は彼の事を良く知っている。
 初めて彼を知ったのは、中学の時だった。
 私は中学の時、兄に頼まれて試合の時マネージャーとして手伝っていた。あくまで臨時だ。私は書道部に所属していたし、マネージャーという部員の枠はうちの中学校には無かった。
 ある他校との練習試合。いつものように私は臨時のマネージャーとして手伝いに駆り出された。
 その試合の選手として彼は来ていた。
 最初、少しカッコイイ人が居るなという程度でしか見ていなかった。しかし、彼の試合の姿を見た瞬間、私は恋に落ちた。
 試合中、気付けば彼の姿を追っていた。自分の学校の選手の動きを確認していなければならないのに。
 だから気付いてしまった。
 他校の応援に来ている人たちの中に、彼の事を応援している女の子が居る事に。そして、その子に向けられる、彼の特別な表情に。


 高校に入り、偶然再会した時は驚いた。
 それから色々あり、彼と私は会えば挨拶をし、世間話をする程度に親しくなった。そして段々幼馴染だという彼女や彼の親友と知り合った。
 少しずつ交流を深めていくうちに気付いた事。
 彼は自分の幼馴染に対して、ひどく過保護だ。そして、それを羨ましいと感じてしまっている自分が居る事も、気付いた。
 だから、きっと…彼のこの問いは、彼女にあげるモノの相談なのだろう。
 そうだとしても、彼が相談してくれるのは嬉しい。
 例え、痛みが伴うものだろうと。


確かなことは、彼が私を見ていないという現実







title:確かに恋だった

  /  Novel