確かにあったはずなのに 私の手からすり落ちていく
取り戻そうと もがくのに つかむ事ができなくて
私の中にぽっかりと 穴が開く
ふとしたとき 私は私自身を一歩離れた所で見ている
そのことに気付いたとき心にぽっりと穴が開いた
日をおうごとに私は私から離れていく
いつか私は私でなくなるのか
少女はクルクル踊る
何か目的があるわけでもないのにただただ踊る眠ることを知らず休むことを知らず踊り続ける
まるで踊ることだけを知っているように
まるで踊ることで生きているように
少女はナゼ 踊るのか
少女はナニを思い 踊るのか
踊るのを止めた時 少女はどうなるのだろう
ガラスのように砕け散るのか
人形のように座り込むのか
それとも
別の道を歩み出すのか
まだ少女は躍り続ける
クルクル クルクル
まるで壊れたように
薄く笑いながら
少女は踊る くるくると
ただただ踊る クルクルと
理由はない 踊るだけ
有ったかもしれない 忘れたわ
わからない
あなたはだあれ?
私はなぁに?
ずっとくるくる
踊り続ける
あの人に出会えた
やっと出会えた
うれしい うれしい
涙が止まらない
ああ この気持ちをどうしたらいいのだろう
この体から溢れてしまいそうになる気持ち
09/03/08